第10位:ダシュティ・ルート(イラン)

正式名は「ルート砂漠」。
NASAの衛星観測によって、地表温度が世界最高の70.7℃を記録したことで有名。
あまりの暑さと乾燥で、水も動植物もほぼ存在せず、
人類の生存を拒む「地球で最も過酷な場所」とも呼ばれる。
風によって削られたヤルダン地形が無数に並び、まるで火星のような景観が広がる。
第9位:タクラマカン砂漠(中国)

中国最大の砂漠で、名前の由来は「一度入ったら出られない」。
かつてシルクロードの交易路に面しており、
砂の下には楼蘭などの古代都市が眠っているとされる。
現在でも調査によってミイラや遺跡が発見されることがある。
年間降水量はわずか数十mm。
乾燥と砂嵐で姿を変え続ける“死の砂漠”。
第8位:ナミブ砂漠(ナミビア)

2億年近い歴史を持つ、地球最古の砂漠とも言われる場所。
見どころは高さ300mを超える赤い砂丘と、
塩の大地に枯れ木が点在する「デッドフレイ」。
朝霧によって命をつなぐ昆虫や植物も存在し、
砂漠ながら驚くほどの生態系が見られる。
映画『マッドマックス 怒りのデス・ロード』のロケ地としても有名。
第7位:ゴビ砂漠(モンゴル・中国)

冬は−40℃以下、夏は+40℃超えという信じがたい気温差を誇る極限の砂漠。
サラサラの砂ではなく、岩石と礫(れき)が広がる荒涼地帯。
ここは恐竜の宝庫でもあり、初めて恐竜の卵が発見された場所でもある。
現在も新種の化石が見つかることがある“古生物のタイムカプセル”。
第6位:サハラ砂漠(アフリカ)

アメリカ合衆国と同じくらいの面積(約9,000,000㎢)を誇る世界最大の“非極地砂漠”。
驚くべきことに、約6,000年前までは緑の草原と湖が広がるサバンナだった。
地下には今もその名残である巨大な帯水層や古代の川が存在。
ラクダなしでは踏破できない、まさに“人類の限界”を試す場所。
第5位:シモンデ・ボリビア(ボリビア)※ウユニ塩湖周辺

ウユニ塩湖があるアルティプラーノ高地の乾燥地帯で、
海抜約3,600mの高地に広がる**“塩の砂漠”。
乾季には真っ白な地面が広がり、
まるで“雪原”のように見えるが、これは塩の結晶。
雨季には浅く水が張り、空が反射して世界最大のミラーワールド**が現れる。
死ぬまでに一度は見たい景色No.1。
第4位:グレートビクトリア砂漠(オーストラリア)

オーストラリア最大の砂漠で、日本の約4倍の広さ。
表面は赤茶色の土と砂利で覆われ、場所によっては乾燥地帯ながら植物も点在。
アボリジニの聖地が点在しており、
彼らの神話「ドリームタイム」が息づく場所でもある。
今なお科学者も足を踏み入れたことのないエリアも存在する“未知の地”。
第3位:カラハリ砂漠(南部アフリカ)

“砂漠”と名はついているが、実は比較的多くの植物が生えるサバンナ性砂漠。
ライオン、ゾウ、キリン、ヒョウなどの大型哺乳類も数多く生息し、
野生動物の楽園として知られる。
先住民族のサン族が今もこの地で生活を営むなど、
“人間と自然が共生する砂漠”としての一面も持つ。
第2位:アタカマ砂漠(チリ)

地球上で最も乾燥した場所とされ、ある地域では400年間雨が降っていないとも言われる。
火星に最も近い環境の一つとして、NASAが探査機の試験を行うほど。
日中と夜間の気温差も激しく、満天の星空は世界最高クラスの天体観測スポット。
まるで別の惑星に来たような超現実的風景。
第1位:ルブアルハリ(アラビア半島)

アラビア語で「空白の地」を意味し、広さはフランスとスペインを合わせたほど。
世界最大級の連続砂丘地帯で、高さ300mを超える砂丘が延々と続く。
水も人もまったく存在しないその姿は、まさに“砂の海”。
一部の学者は、この地下に古代文明の遺構が眠っている可能性もあると語る。