第10位:雷が鳴ったらスマホは危険?

「スマホが雷を引き寄せる」といった噂は科学的には否定されています。
ただし注意が必要なのは、屋外でスマホ通話中に雷が近くで発生した場合。
人体から伸びた電波や金属部品を伝って感電する可能性が完全にゼロとは言えず、
実際に落雷の被害者がスマホを持っていた例も報告されています。
屋外で雷を感じたら、まずは通話を中断し、建物内へ避難しましょう。
第9位:車の中は最強の避難場所

車に雷が落ちても、実はかなり安全。
その理由は「ファラデーケージ」という原理。
金属のボディが電気を通して車の外側を伝い、地面に流すことで、車内の人間を保護するんです。
ただし注意点もあり、窓は閉めておくこと、金属部分に触れないことが基本。
車は移動できる“シェルター”なんです。
第8位:木の下に避難=自殺行為

雷が落ちた木を通って電流が地面に流れる際、近くにいる人間にも“側撃雷”として電気が走ります。
特に雨で濡れた地面では電気の伝導率が高く、木のそばにいるだけでも感電のリスクあり。
過去には公園で木の下にいた人が死亡した事例もあります。
屋外で雷が鳴ったら、木ではなく、建物か車に避難を。
第7位:雷は下から上にも走る

雷は「上から下に落ちる」と思われがちですが、
実は地面から空に向かって伸びる「上向き雷」も存在します。
特に高層ビルや電波塔など、地面から突き出た構造物では頻繁に観測されており、
雷のスタート地点が“地面側”であることも多いです。
つまり、地上の状況も雷の発生に大きく関わっているんです。
第6位:水辺では即退避!

湖や海などの水場では、雷が落ちると電気が水面全体に一気に広がります。
その範囲は数十メートル以上に及ぶことも。
釣りをしていた人や泳いでいた人が感電する事故も実際に報告されており、
落雷の瞬間に水に触れていることが致命的になるケースもあります。
空がゴロゴロし始めたら、水辺からすぐに離れるべきです。
第5位:雷の熱は太陽の表面以上

雷が放つエネルギーは強烈で、空気を一瞬で約30,000℃にまで加熱します。
これは太陽の表面温度(約6,000℃)の5倍。
急激な加熱で空気が膨張して“雷鳴”が発生し、あの爆発音のような音になるのです。
この熱さとエネルギーゆえに、落雷によって樹木が爆発したり、
地面がえぐれるような被害も起きます。
第4位:ゴム長靴は意味ない?

「ゴム靴を履いていれば安心」と思っていませんか?
実際の雷は数万ボルトにも達し、たった数センチのゴムでは絶縁効果は不十分。
雷の電流は地面を通って人の体に侵入することもあり、靴底のゴムでは防ぎきれません。
過信は禁物。雷から身を守るには、適切な避難行動が最も効果的です。
第3位:雷が光ってから音が鳴る理由

「ピカッと光ってからゴロゴロと音がする」現象には理由があります。
光は秒速約30万kmで届きますが、音は秒速340m程度と遅いため、
距離があると時間差が生じるのです。
この音が届くまでの時間(秒数)×340で、おおよその雷までの距離を計算可能。
例えば5秒なら約1.7km離れていることになります。
実はこれ、防災にも使えるテクニックです。
第2位:雷は毎年100人以上を襲う

日本では毎年30〜100件近くの落雷被害が報告されています。
その中には死亡事故も含まれており、登山やゴルフ、釣りなど、
自然の中でのレジャー中に発生するケースが多いです。
雷が鳴ってから安全な場所に避難するまでの行動が、生死を分けることも。
雷は「確率の低い災害」ではなく、「身近な脅威」なのです。
第1位:雷は“予測”できる!

雷は「突然来るもの」ではありません。
気象庁の雷ナウキャストや天気アプリでは、雷雲の発生や移動をリアルタイムで確認可能。
特に登山やキャンプなど、屋外に長時間いる予定の人は、事前チェックが命を守る鍵になります。
避けられる災害は、知識と準備で“予測”してこそ回避できるんです。