第10位:七夕飾りの「吹き流し」実は織姫の糸の象徴

おりひめは、はたおりのかみさまとして知られていて、糸や布を織る仕事の象徴でもあるんだ。
そのため、七夕のかざりにつかわれるふきながしは、長いぬのやいとを表し、
おりひめの技芸への敬意をこめて飾られるようになった。
えどじだいには、しょうかなどのおおきないえが魔よけのいみもこめて、
色とりどりで豪華なふきながしを作り、通りをにぎわせたといわれているよ。
第9位:短冊の色はちゃんと意味が決まってる

七夕といえば五色のたんざくを思い浮かべるけど、実はその色には一つひとつ意味があるんだ。
青・赤・黄・白・黒(むらさき)は、中国のいんようごぎょうせつが由来で、
それぞれ「徳」「礼」「信」「義」「智」など人として大事にすべき徳目を表しているんだよ。
だから、たんざくに願いごとを書くとき、色の意味を意識するとさらにご利益がありそうだね。
第8位:織姫と彦星は夫婦だけど会えない理由が切ない

織姫と彦星は、もともととても仲の良い夫婦だったんだけど、
結婚後、二人とも仕事をほっぽり出して遊んでばかりいたんだ。
それに怒った天帝が二人を天の川の両岸に引き離してしまい、
年に一度しか会えないことになったんだよ。
年に一度、七夕の夜だけ再会を許されるのは、
二人への罰を少し軽くする「特別そち」だったという、ちょっと切ない話なんだ。
第7位:実は元々七夕は女性の技術向上の儀式だった

今では恋物語や願いごとの行事のイメージが強い七夕だけど、
もともとは女性たちが技術を上達させるための行事だったんだ。
むかしの日本では、裁縫やはたおりが女性の大切な役目で、
七夕にはその上達を神さまに願う習わしがあった。
奈良時代に中国から「乞巧奠(きっこうでん)」という行事が伝わり、
宮中の行事として定着したのが七夕の始まりとも言われているよ。
第6位:七夕は実は「盆」と関係してる

七夕は、恋物語や願いごとの日と思われがちだけど、実は「お盆」の行事と深いつながりがあるんだ。
お盆に先立つ「むかえび」の行事として七夕を行う地域も多く、
ご先祖さまをむかえる準備として、短冊に願いごとを書いて飾ったりする風習があるんだよ。
七夕のころから盆入りまでの間は、祖先の霊を迎えるための大切な期間として考えられていたんだ。
第5位:雨が降ると織姫と彦星は会えないはウソ

七夕の日に雨が降ると「織姫と彦星が会えない」とよく言われるけど、
実はそれだけが真実じゃないんだ。たしかに、天の川が増水して渡れないという説もあるけど、
別の伝説では「雨はふたりが流すうれし涙」だとも言われている。
つまり、雨が降るのは二人がようやく再会できた喜びの涙ともされていて、
地方によって解釈はさまざまなんだよ。
第4位:七夕にそうめんを食べる理由

七夕にそうめんを食べる風習は、
天の川にちなんで白く細いそうめんを川の流れに見立てたことが由来なんだ。
平安時代には「索餅(さくべい)」という
小麦を使ったお菓子を無病息災を祈って供える習わしがあって、
それが時を経てそうめんに変わっていったと言われているよ。
暑い夏の日に食べる冷たいそうめんは、見た目も涼やかで七夕にぴったりだね。
第3位:織姫・彦星の星は実在する

織姫と彦星の物語に登場する星は、実際に夜空に輝く一等星なんだよ。
織姫は「ことざ」のベガ、彦星は「わしざ」のアルタイルで、
夏の夜空を代表する明るい星として知られているんだ。
二つの星を結ぶように天の川が流れていて、
本当に空の上で物語が繰り広げられているように感じられるのがロマンチックだね。
第2位:七夕の由来は中国の「乞巧奠(きっこうでん)」

七夕のルーツは中国の「乞巧奠(きっこうでん)」という行事にあるんだ。
この行事は、おりひめにあやかって女性たちが針仕事や詩文の上達を祈るもので、
中国では庭先で針に糸を通す儀式をしたり、
美しい文字を書いたりして技芸の向上を願ったと言われている。
やがて日本に伝わり、短冊に願いごとを書いて笹に飾る今の七夕の形へと変わっていったんだよ。
第1位:七夕は旧暦だと今の8月に行われる

私たちは七夕を7月7日と思っているけど、
実は旧暦の7月7日は、現在の暦でいうと8月上旬にあたるんだ。
だから、全国の七夕まつりの中には仙台七夕まつりのように
8月に行われるものが多いのもそのためなんだよ。
8月の方が星空もきれいに見えやすく、夏の夜空を楽しむにはぴったりの季節なんだ。